CDは無くなっちゃうのかなぁ

日経トレンディで坂本教授がインタビューに答えてました

 世界的に活躍する音楽家、坂本龍一氏。3月に「koko」「PLAYING THE PIANO/05」をリリースし、5月と6月にはDVD作品のリリースをひかえる。音楽配信が盛り上がり、米国ではiTunes Storeが音楽小売り1位を獲得するなど、音楽の買い方、そして聴き方は大きく変わろうとしている。日本では、「着うた」などケータイを使った音楽の聴き方が中高生の間で広がっている。

 坂本氏にこれからの音楽や音楽配信について考えを聞いた。

ちょうど音楽に振れ始める年頃にYMOを聞いて影響を受けて、その後も色々な映画音楽で影響を受けてきました。
色々と実験的な事などもしていて、尊敬している坂本教授が音楽配信などにどう答えるのか興味がありました。

――日本では、アメリカのようにPC向けの音楽配信にくらべると、着うたの市場が非常に大きいんですが、日米両国の音楽の聞き方自体に違いを感じることはありますか。

 アメリカでは、iPodがカルチャーを作りました。一方日本はケータイのカルチャーが育ってきましたよね。僕は4、5年くらい前に、この両方がそのうち交わってくると予想してたんですが、まだそうはならず、日本はケータイのままですね。ぼくは、それでいいのかなと思ってしまいます。

確かに、アメリカはiPodがカルチャーを作って、日本ではシリコンプレーヤーの起爆剤にはなったけど、まだカルチャーというまではいかないですね
SONYのウオークマンも頑張ってはいるようですが、今ひとつという感じです。

日本で携帯が普及したのは、着うたが理由ではなく別の理由だと思いますが、そこにくっつけてしまったことで一つの文化にしてしまったんだろうなぁと思います。

日本って、ごった煮というか、別々の物を一つに合わせて新しい物を作り上げるのが得意だと思います。
「丼」なんていうのはその最たる物で、ご飯とおかずを一つの入れ物に入れて新しい美味しい物を作ってしまったわけですから。
アメリカだとこの発想はないですよね?(たぶん)

こういう文化の差を、各メーカーとかも考えていかないとだめなんじゃないかなぁと思います。

インタビューの中ではDRMにもふれられていますが、私も音楽を個人で楽しむのに色々な方法があり(CDで車で聞く、ウオークマンで電車で聞く、家でパソコンで聞く)、それに全て対応してくれないと、難しいなぁとは常々思っています。
まぁ、最近は昔よりも甘くなったので、対応できるようになりましたが。